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2011年8月23日火曜日

メンテナンスの注意点

最近、色々とカスタムパーツが増えてきて楽しさ倍増しているPCX関連ですが、同時に、様々な利用環境の方が居る中で、トラブル等もいくつか耳にしています。すべての注意点を挙げるのは難しいですが、少なくともお伝えできることはまとめておこうと思います。

今回は、ちょっと偉そうな投稿でゴメンナサイ。
ただ、これで多少なり注意喚起の意識が働いて頂ければ幸いです。


【 PCXに関連する事 】

● クランクケースカバーのボルト差し間違い注意
これは、一番気を付けて欲しいところです。駆動系を触る方全員に注意喚起です。ブレーキワイヤーガイドを共締めしている場所に、長いボルトを無理やりねじ込んでいくと、ケース内部に貫通してオイル漏れします。TGTさんからの情報提供ですが、近辺で二人も、やっちゃったそうです。
気を付けていれば防げますが、もしウッカリ貫通しちゃったら、液体ガスケットで誤魔化せるかもしれませんが、あくまでもそれは応急処置であり、最悪クランクケース交換になっちゃいます。
十分ご注意ください。その場所は一番短いボルトですからね。


● シートカウル脱着時のハーネスやホースの巻き込み
テールレンズやフェンレス加工など、シートカウルを脱着する時に、周辺のホース類がどのように収まっているか、しっかりと外すときに見ておいてください。特に右側面はハーネスやラジエターリザーブのホースが混在していますので要注意です。当然、カウルを付けるときに変なところに引っ掛かったままだったり、無理に引っ張ったりという状況が内部で発生すると、カウルの収まりが悪いだけでなく、断線等も起こり得ます。お気を付けあそばせ。


● クランク軸ランププレートの座面
こちらも、多くの事例から見えてきたことですが、ホンダ系情報筋からも入電あり。ランププレート座面の精度に問題ありです。綺麗な面なら良いのですが、段付き等が発生している車両もあるそうです。結果論ですが、僕のクランクは酷い座面だった、という状況です。
綺麗な座面なら、ちゃんと組み付けていれば擦動痕はほとんど付かないそうです。僕の座面は、最初に外した時から擦動痕付いてました。
u4toneさんのように、社外プーリーという状況も加わって酷い状況になるパターンもあれば、同じ様に純正や社外のランププレートをとっかえ引っ変えしていても、まったく擦動痕が付いていない車両も目の当たりにしました。

ご自分で対処するのなら、少なくともササクレや段付きは排除しましょう。ドライブプーリーを外して、擦動痕(レコードラインのような傷ね)が付いているようなら、プーリーを外したままエンジン掛けて、座面の面取りくらいは、サンドペーパーを当てて出来なくもないです。当然、自己責任ですが。
不安ならドリームに持ち込んで、相談するべきですかね。
駆動系を弄る皆さん、今一度ご確認下さいませ。



【 PCXに限らず全般意識 】

● バイク屋さんの信頼度
失礼を承知で偉そうに書きますが、2輪業界のお店はサービスマインドや作業品質といった部分の平均レベルが、4輪業界と比べると、残念ながら圧倒的に低いと感じます。僕が今まで見てきた中でも、信頼できると思える店舗やスタッフさんって、ごく一部しか出会ったことありません。
4輪業界だって酷いお店はありますけど、2輪業界は更に残念。ですので、『バイク屋さんにお願いしたから大丈夫』という感覚は、本当に信頼できると確信できない限り、持たない方が無難です。

バイク屋さんを信用するなと言っている訳ではないので誤解しないでください。信用できるお店や担当者さんを本気で探しましょう、という注意喚起です。

また、作業依頼時に何か違和感を感じたら、納得できるまでその場での説明を求めましょう。相手も商売ですから、後日になってから『何かおかしい』と伝えたところで、『引渡し以後の話』として、切り離して対処されても文句は言えません。


● トルクレンチの信頼度
こちらも、『トルクレンチで締めたから大丈夫』は危険信号です。そのトルクレンチが狂っていたら、どうします?という話です。ご自身で作業される皆さんが、トルク管理を意識されることは素晴らしい事ですが、工具を信用し過ぎないでください。
過去、そういったメンテナンス経験の浅い方は、どこかで正しいトルクが掛けられる工具を触らせてもらえる機会を作るべきです。もしくは由緒あるメーカーを選んで、定期メンテをちゃんとやるか。

ホームセンター等で格安販売されているトルクレンチでも、ドンピシャで精度の良いものがあります。ただ、経年変化が早かったりして、すぐに狂い始める製品もあります。お気を付けください。

何を、どこまで信用するかは、個人の判断ですが、少なくとも『大丈夫・・・ではないのかもしれない』という気持ちは持っていてください。そうすれば、時々チェックする気持ちも自然発生するでしょうし、また、どこかでトルクレンチの使い比べ等を、させてもらえるチャンスを逃さないと思います。



以上、最近様々なトラブルの話を耳にするので、偉そうなことを書いておきました。
他にもまだまだ注意点はありますが、今日のところはこれくらいで。。。

改めて、自分を棚に上げて偉そうにすみませんでした。m(_ _)m


※ みんカラで頂いているコメントへのリンク ※

4 件のコメント:

  1. んま~。
    昨日の作戦会議の議事録になりますね(笑)
    非常に良く纏まったレポートでとっても為になりましたm(__)m
    こういう事は言って通用する人としない人が居ます。
    今までわかたくさんが皆さんの車両をメンテナンスしてきた実績が有るのでこれは本当にためになると思います。
    これで一人でも多くの方が自分で弄る(弄れる)楽しみを分かってもらえたらわかたくさんの苦労も浮かばれますね!

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  2. 何を信じるかは人それぞれだと思いますよ〜
    判断するのも各個人。

    メーカーを信じる、ブランドを信じる、お店を信じる、メカニックを信じる、工具の精度を信じる、部品の精度を信じる、自分自身を信じる、自分を取り巻くグループ内のヒアリングを信じる、etc...

    結局何かを信じて(自分の中で納得して)使って楽しむということになります。

    信じる尺度も例えば、過去に経験した事で
    得られた「自分の中での信頼度」みたいなもの
    に依存しますし、それも人それぞれ持っていると思います。

    しかし常に「自分自身」「尺度を共有する集団」
    を含めて注意をする心(疑う心)は持った方がいいと思います。
    仕事でもよく思うのが、過去に一杯経験したから○○は△△だ大丈夫と思い込みがちになるという事です。でも実際は自分がポカしてミスっていることが多々あります。過去より精度が落ちているものもあります。

    僕は今付き合っているお店をとりあえず信じてみようかという事にしています。付き合いが長くなればそれも過去経験からくる個人的思い込みに繋がると思いますが、一つの信じ方(楽しみ方)かと。

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  3. > ソムタムさん
    別に苦労と言うほどの事は無いッスよ。(^^;
    コミュニケーションを取らせて頂く方が増えれば増えるほど、様々なトラブル、不満、不具合、といったものが耳に入ってきます。少なくとも、自己防衛できる事は出来るようにする、意識啓発になれば良いなあ~、くらいなもんですよ。

    で、なんだか皆さん、整備に関する考え方に凄い食い付いて頂けているのですが、最初に書いたケースカバーの件を認識してもらえたのかなあ?

    うっかりミスで重大な結果を招くという観点から言うと、トップクラスの注意点なので、そこに食い付いてほしかった!(^_^;)

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  4. > u4toneさん
    端的に言えば、物事は常に多角的に見ましょうよ~、って話ですね。
    信じすぎても駄目、疑いすぎてもきりがない、人それぞれとか、自己責任とか言っちゃえばそれまでなんですけど。。。

    良し悪し問わず、『ちょっとまてよ?』『もしかして?』というアンテナを、何かの縁でお知り合いになれた皆さんが、1つでも多く持てると良いですね。僕も常に、そういうアンテナを増やし続ける意識は持っている、、、つもりです。(^_^;)

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