あまり、話を引っ張るのは好きじゃないので、まだ中途半端ですがレポートを書き書きします。
● JOSHO1 『 HYPER REV CVT 』
これはまだ正式発売前ですので、変更になる可能性はありますが、僕が買った状態でのご報告とさせて頂きますね。今までのように変速回転数等の一覧表は、まだ不明瞭な点が残っているために、差し控えさせて頂きます、すみません。文章でインプレしますです。
それでもまあ、今後買う方の参考になれば幸いです。
1.製品の特徴
この写真の状況を見て、とりあえず僕は不思議がいっぱいでした。また、センタースプリングも非常に短くて(約2/3の全長)、バネレートもさほど高くないです。
ウンチク大好きな人じゃないと興味ないかも知れませんが、一般論で考えると、『なぜ?』 と思うところが多いんですね。
ただ、結果としては、色々と狙いがあってこのような構成になっていることを伺いました。それを僕が偉そうに語るのはちょっとイヤなので、製品の特徴として僕が言える事は以下の通りです。
・ このプーリー構成はおかしい訳ではなく、狙い通りです。
・ センタースプリングが短いのも狙い通りです。
とりあえず、この点に関して理解は出来たので疑問は解消です。
2.組み付けに関して
こちらは要注意です。プーリーフェイスが薄いうえに、クランク軸のプーリー固定ナットを締めるネジ山の切れ方に、どうやら車体による個体差があるようです。僕の場合は、見事に
ネジ山不足(汗)でした。
必ず最初に、ベルトを掛けないで仮組みして、プーリーフェイスのガタ付きをチェックした方が良いです。JOSHO1さんでも認識していて、正式版には調整シムが付属するかも知れないそうです。
純正プーリーの場合、このカラーを挟んで締め付けますが、
JOSHO1さんのプーリーは全体的に外側へオフセットされているため、同じように純正のカラーを入れてしまうと、固定ナットが半分も掛からない状態になってしまいます。
これではちょっとまずいっすね。。。
僕の車体ではシム1mmでも微妙だったので、急場しのぎですがスペーサー作っちゃいました。
2.5mm厚のワッシャーで、内径はドリルでギコギコやって(笑)
一般的な調整シム数枚重ねでは、コスト掛かりすぎになっちゃうので、ホームセンター等で内径15mmか16mmのワッシャーを準備するのがベターかな。バイク用品店では、この大きさは無いと思います。
はい、2.5mm厚のワッシャー流用でこんな感じです。当然ですがガッチリ固定できます。(^_^;)
正式な製品版では、こんな流用による工夫をしなくても済むようになってたら良いですね。。。
3.ポン付け走行インプレッション
さて、皆さんが知りたいのはここなのでしょうけども、本音で言うと期待外れです。JOSHO1さん、というか、代表の藤永さんは
スクーターレースの神のような人なので、僕としてはカリカリの尖がったセッティングを期待していたので。
ただ、色々と伺ったところ、さすがに一般向けにリリースする限りは受け入れられ易い方向性を狙ったそうでして、良く言えばマイルドな方向性です。
また、基本的にはノーマル(マフラー等)状態へのポン付けを想定している状態でのセッティングだそうです。結果、簡単に書くとこんな感じです。
【 発進加速 】 ・・・ クラッチイン回転が低い(純正と同等)
【 中間変速 】 ・・・ 純正18gより少し高い程度の回転数で変速
【 高速領域 】 ・・・ とんでもなく低いギア比。理屈的には凄い最高速を狙える。
こんな感じで、もし純正から変更したとしたらマイナスは感じないでしょうが、凄い速くなったとは感じないかもしれません。ただ、ベルトスリップは限りなく抑えられているそうで、体感よりも実際には加速している雰囲気です。
4.初期セッティング
さて、そこで僕はとりあえずこんな感じにしてみました。まだ考え中ではありますが、、、
プーリーボス ・・・
シム1.5mm追加
ウェイトローラー ・・・
9.5g&11g ⇒
7g&8g (20x17サイズ、マロッシかベリアルを使います)
というわけで、現状としては、
【 発進加速 】 ・・・ タイムラグが小さくなりクラッチイン直後に7,000rpm以上で加速
【 中間変速 】 ・・・ 『純正プーリーにWR12g』と、同等の回転域で加速
【 高速領域 】 ・・・ 少し使用回転が高くなり、平坦路でも伸び易くなった
こんな感じです。とりあえず満足できる走り方にはなりました。ただ、このプーリーの狙いどころとしては、もっと低い回転数で引っ張っていく方が良いのかもしれないので、そのあたりは今後色々と遊んでみようと思います。
ただ、結果として非常に独自性が強いのは、高速の伸びシロです。純正が5速で走っているとしたら、7速か8速まであるような感じ。当然、チカラが無ければ引っ張れませんので、僕の様に体重80kgクラスの人には厳しいですが、体重の軽い人や、ボアアップしている人にとっては、最高速を伸ばしたいなら最高のプーリーだと思います。
予想にはなりますが、ギア比的にはメーター読みで130~140km/hは出そうですよ ♪
これはJ.COSTA以上ですね。マロッシは試したことが無いのでわかりまへん。(^^ゞ
【とりあえずの結論】
『特殊サイズのWRとはいえセッティング幅が広い』&『高速域の期待値』という点で、なかなか今後が楽しみなプーリーでした。ただ、売っている状態は、ちょっと保守的過ぎると思います。
また、J.COSTAの独特の発進(1速引っ張りきるような発進)は、やはり素晴らしいという事も良く解りました。ウィリーのし易さは、間違いなくJ.COSTAです(笑)