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2019年12月20日金曜日

2019年12月18日水曜日

XRAY T4-2020 初期セッティング


忙しさに負けてブログ放置が約半年。。。さすがにこれじゃブログの体をなしていないと反省していたものの、なかなかまとめる時間が無くズルズルと今日に至る。(^_^;)

毎回『そろそろちゃんと更新を』といいつつ、するする詐欺を繰り返しているので、もう宣言はしないでおこう。気が向いたら更新します(適当w)


さて!!!今回は新たに登場したXRAYのT4-2020についてです♪

どんな車両なのかはここで解説してもしょうがないので、僕の初期段階のセットアップをまとめておきます。ZEROTRIBEのT4-MIDでミッドシップの動きはなんとなく予習出来ていたので、比較的順調に初期セットを進められました。
まだ『これだ!』という確信は得られませんが、2019年12月15日に行われたZEN-RCサーキットのシリーズ最終戦でTQ&WINを達成できたので、決して悪くはないだろうという事で。(*´з`)

まず、結論として現状のセットアップをまとめたので載せておきますね。僕なりのセットアップのポイントは以下にまとめます。

詳細は拡大してご覧くださいな♪



【キット説明書通りの第一印象】
2019年12月8日(日)に袖ケ浦RCスタジアムで行われたカズキカップに、T4-2020がギリギリ間に合ったので、無謀なシェイクダウンレースを決行しちゃいました。スプリングだけ、今まで袖ヶ浦で基準としていた前後AXONのHLSゴールド(2.65)にして。
特徴的だったのが進入時のフロントのメカニカルグリップの高さです。これがロングアームから来る良さなのかどうかは、いずれ比較検証したいですが、とにかく事実として進入時のフロントの逃げ感が非常に少なく、高い進入スピードが武器になる印象でした。

反面、立ち上がりでリアが砕ける印象があり、スロットルオンが少々神経質でした。当日はツーリングカテゴリーのフォースエントリーというアホみたいな事(笑)をやっていたので、セットアップを変更する余裕は皆無でそのまま走行を続けていました。おかげさまで当日は一度もまともに5分走れず(笑)
それでも約40名の中で予選は3位でしたし、ポテンシャルは十分に感じましたよ♪



【センターレイシャフト車の僕なりの理解】
僕はとにかく、聞きかじりや先入観ではなく、自分の検証結果で物事を整理したいタイプなので、世間一般で言われている解釈とは違う捉え方をしている面もあると思います。なので、あくまでも参考までに。

ZEROTRIBEのT4-MIDで感じた事を、新型のXRAY T4-2020でも試してみた結果、かなり類似する印象を感じられました。まず明らかに良い点としては、アクセルオン時のスタビリティの良さです。アクセルを入れながらステアリング操作をするという局面では良さが際立ちます。中高速のコーナーは本当に楽になりました。
その一方で、加減速の速度変化が大きい低中速コーナーでは、どちらの車両でもセットアップの肝となる点がやっぱり共通だなと感じています。僕にとってセンターレイシャフト車両のセットアップを進める上で、その基本軸になっているのがピッチングの動きとの付き合い方だという事です。

ピッチングが多い少ないではなく、『速い』というのが一番大きな特徴だと僕は感じ取っています。良くも悪くもこれの影響を感じます。これをどう自分好みに持って行くか、武器として活用できるか、ここがセンターレイシャフト車のセットアップの最初の一歩であり、考え方の基準点なのだな、と。



【ピッチング:進入&コーナー前半の良し悪し】
良い面としては、フロントタイヤへの荷重が素早く載る事を旋回力という武器に繋げられる点。悪い側面としては、これが外側フロントタイヤが『引っかかる』という状況になると、その変化の早さを起因としてリアが一気にスッポ抜けるという点。このマイナス面は、奥がきつくなる複合コーナーで舵を残したままスロットルを抜いたり、素早い切り返し後に回り込むコーナーでの切り返し時などで出やすくなります。

特に、リアタイヤへの物理的な面圧が少なくなってしまうミッドシップレイアウトのせいなのか、スッポ抜ける時はその動きが早くて対処が難しいんですよね。この抜けるか粘るかの紙一重のところを見い出せれば、とても速い旋回をしてくれますです。そこを狙いたいw



【ピッチング:アクセルオン&コーナー後半の良し悪し】
アクセルオンでグン!と前に出る感触は、前後等長ベルトの恩恵なのかな?これは確かに感じます。しかし、フロントの荷重抜けが強く出るとプッシュアンダー、リアへの荷重載せが強く出ると腰砕け、というマイナス面が、ピッチングの速さを自分の操作感覚にリンク出来ていないと出やすいという事を感じます。

僕は特に、早めにアクセルオンしたいという意識が悪い方に影響しているようで、コーナー立ち上がり時のスロットル操作と舵の残し方を上手にリンクできず、リアの腰砕けの動きが出易かったです。特に小さい回り込んだコーナーの立ち上がり時に顕著に現れました。もっと早くステアリングを戻せば良いんでしょうけど、そう簡単に癖は治らないのですよ!簡単に治せたら苦労しません!!w



【基本的なセットアップの方向性】
この、ピッチングの速さ(と僕が感じる挙動)の悪い面が出にくいところを基準セットにしたい。それを試行錯誤した結果、僕の場合は前後ともプログレッシブのバネを使う事と、ロール軸を前下がりにする事が、基本特性を左右する要因として効果高く出ました。ZEROTRIBEのT4-MIDでそれを感じ、T4-2020でも同様に基本特性を決める要因として感じられています。

それと、リバウンドコントロールするドループ調整ですが、これは詰めていった方が悪い面が顔を出しにくくなりました。リアに粘ってほしいなと、リアのドループを4mmとかにしたら落ち着いた、、、という時もあれば、真逆で進入時のスッポ抜けが更に酷くなったという状況も発生しています。こういう再現性の低い方向は基準セットとしては失格なのであります。リアの粘りより、余計にフロントに荷重が載っちゃう事によるマイナス影響の方が強く出たんでしょうかね?知らんけどw
これも、T4-2020とZEROTRIBEのT4-MIDのどちらも同じ傾向でした。という訳で、フロント6mm、リア5mmという詰め気味のドループが基準値になりました、僕の場合。

また、カーボンシャーシではシャーシロールがこの『ピッチングの速さ』と相まって悪い方の影響を出す事が多いのではないかという事を、推論ではありますが感じ取っています。約10ヶ所のサーキット、様々な路面でZEROTRIBEのT4-MIDを走らせた結果、アルミシャーシの方が明らかにストライクゾーンが広かったという事実から、僕はそう受け止めています。カーボンシャーシは相当にグリップが悪い状況でしか使いません、たぶん。

なので、T4-2020もさっさとアルミシャーシにしちゃいましたw



【今回のセットアップのステップ】
まずは基本特性という土台固めから。という事で、スプリングは前後ともZEROTRIBEのT4-MIDで使っていたスプリング(前AXON HPS2.4-2.7、後ヨコモ2.45-2.75)に固定してジオメトリー調整です。
どっしりし過ぎるとミッドの良さが活かせないので、どっしりし過ぎず、それでいて悪い面が出にくいところ、これをサスピン位置を変えながら探り、現状としてはFF0.5下げの逆スキッド、リア0.5上げ、というサスピン位置が好みに近い動きでした。
リア1.0上げはどっしりし過ぎちゃいました、ZEN-RCサーキットでは(^_^;)

また、T4-2020ではこの『どっしり』と『腰砕け』のちょうど良い中間点がサスピンだけでは納得するところを見い出せなかったので、ダンパー角度も試しました。リアを立てると安定したけど『どっしり』寄り。リアを戻してフロントを寝かせたら、自分好みのフィーリングを得られました。とりあえず、現状はコレで決定(*´з`)

今のところ前後スプリングや、ロッド類のシム調整、デフの上下、ホイールハブでのトレッド調整などは、上記の基本特性を土台とした最終的な味付けとして僕は位置付けています。今回の結果はセッティングシートの通りです。


【ZEN最終戦レース時の走行フィーリング】
予選に関しては、前日に進めた上記のセットアップがしっかりと活きており、とても走らせやすい上にペースも良く、久しぶりにTQタイムを出せました。特に今回はメンバーが濃かったので、その中でのTQですからかなり良いバランスで走れたと思っています。

しかし、そのままのセットアップで臨んだ決勝レースは、クルマの反応が良過ぎて操作が難しいという状況に陥っちゃいました。曲がり過ぎという贅沢な悩み( ̄▽ ̄;)
ポールスタートだったおかげで、なんとかトップに居座り続けられましたけど、本来なら路面が良くなって更にアベレージが上がるはずのところ、操作が難しくて置きに行く走りしかできず、逆に予選より遅いペースになっちゃいましたです。

タラレバでは、バンプステア少し弱めて、アッパーアームも調整していれば相当楽しく走れた、、、のではないかと。妄想ですけどw
このあたりはまだ、対応出来ていない改善点ですね。(^_^;)



【僕なりのT4-2020の初期印象まとめ】
ポテンシャルは確実に高いです。2019までのT4シリーズと比べて、間違いなく秘めたるポテンシャルのステージが変わったと言えますよ。ただし、そのピークを出すには結構ピンポイントなセットアップになるシビアさも同時に感じます。

イメージとしては、T4-2019までは90点レベルをかなり幅広く出せたのに対し、T4-2020は幅広く92点くらいは出せる。また、セットアップ次第で95点や100点を狙える可能性が今まで以上に高まっている反面、どこかボタンを掛け違うと一気に80点や70点に落ちちゃう感じです。今回は94点くらいで走れたかな?とは思います♪

良く言えばポテンシャル高い。悪く言えば突き詰めるほどピンポイントの難しさが今まで以上に際立ってしまった。という感じでしょうかね。92点で満足するか、100点狙って沼にはまる(笑)のか、判断は自分次第というクルマかなあ。


僕ですか?当然、沼に一直線です!!!ww
早くARS出ないかな♪w


おしまい。