『納品は年明けになると思いますよ』という和光2輪館のスタッフさんの言葉により、自分へのお年玉として購入を決めてしまったら、思いのほか早くて年末に納品されちゃいました。そんな訳で、元日にネタばらしした訳ですが。(笑)
僕は、KITACOのマフラーを付けていた訳ですが、SP忠男の試乗会でポン付け状態に乗り、明らかに中回転のトルク感の違いを感じていましたので、何かしらマフラーの交換を考えていました。僕の中での選択基準、優先順位と付けると、、、
1.バンク角の確保(KITACOは申し訳ないが問題外)
これは、擦ってみて愕然とした訳ですが、買い換えない限りどうにもならないので、遅かれ早かれKITACOとはお別れすることになると思っていました。それからというもの、マフラーを見るときは必ずエキパイの取り回しをチェックする癖が。(笑)
『THREE ONE』とか『ウィンドジャマーズ』が、カーボン調があってデザイン的には好みで、『ウィンドジャマーズ』はプチオフの時に実物拝見&性能面も聞く限りは良さそうだったのですが、ちょっとエキパイの取り回しに不安を感じまして。。。
『THREE ONE』は、写真のみでは大丈夫そうですが、実物を見れないとなんとなく不安。
そんな訳で、心は『SP忠男』でほぼ決まりかけていたのですが、プチオフで最後に登場したLUUFFさんの着けていたマフラーが
『DB-R』!僕はこの時点まで存在そのものを知りませんでした。(笑)
エキパイの張り出しは全然ないし、一気に候補に上ったわけです。
2.当然ながら全域トルク&最高馬力の性能面
こればかりは『正解』を選ぶのは至難の技ですので、せめて失敗しないように選ぼうという気持ちでした。少なくともこの点おいて『SP忠男』は安心。そして『DB-R』に関してはプチオフ時の話と併せて、今まで会話した”売る側”の人々の中で、良し悪しを一番ストレートに話してくれると僕が勝手に思っている店員さんも褒めていたので、まあ、失敗は無いだろうと。
その店員さんは、
『SP忠男』は軽いカスタム程度までで乗るなら最高だと評価。理由としては、知っている限りでは、一番徹底的にベンチテスト&実走を繰り返して開発しているとの事。ただ、懸念事項としては、それだけノーマルにポン付けでの性能を追求しているので、エンジンや駆動系を大きく変えて行く場合は、おいしい所を外れてしまう怖さもあるかな?という点を挙げていました。
それに対し、
『DB-R』は配管長の確保もちゃんと狙っているし、結構カスタム度合いへの懐は広いと。PCXでは未知数ですが、シグナスやアドレスでは良い評価の方を良く聞くとの事。
いずれ、あれやこれや(笑)をやろうとしている僕としては、若干『DB-R』寄りに気持ちが。。。
3.デザイン
自分の中の一番人気はカーボン系ですが、残念ながら『SP忠男』も『DB-R』もそれは無し。
走り屋小僧の精神が抜けない僕としては、カチ上げ具合は『SP忠男』の勝ち。
レーサー野郎としては、ショートサイレンサーや溶接の具合といい、『DB-R』の勝ち。
ううー、甲乙付け難いですが、
比べると『SP忠男』の重量感がちょっとだけマイナス要素かな?
こんな紆余曲折な気持ちの中で、最終的に『DB-R』に決定!となったわけです。
さてさて、せっかくですから詳しく紹介していきましょ。
【ブツの紹介&取り付け状態】
お決まりですが、サイレンサーのアップ。
とってもコンパクトです。
中身を撮り忘れましたが、単なるストレート構造では無く、反射板を巧みに絡めて、少ないスペースで消音と排圧コントロールを両立させようとしている意図が読み取れます。
次にエキパイ。
こんな取り回しになっています。エキパイの配管長もそうですが、テールパイプのテーパー部分の中も、パンチングメッシュの筒を使って、一種のチャンバーBOX効果を狙っているようにも見受けられます。
拘りを随処に感じられ、作りもしっかりしていますし、かなり僕の満足度は高いですねぇ。
純正との配管長の違い。
SP忠男ほどでは無いですが、限られたスペースで可能な限り配管長を取っています。
僕はこの辺の技術的根拠には疎いのですが、多段膨張式のサイレンサーを使わず、低中回転でのトルクを確保しようとすると、配管長をしっかり取って排気脈動を活用することが重要なんでしょうかね。
実際の取り回し状態。
取り付け後、車体の下から覗くと、こんな感じです。これでもか!っていうくらい、最大限スペースを活用しているのがよく解りますね。
こういう、
やれる事は目一杯やってやる感、僕は大好きです。(^.^)
前述した、この後のテーパー部分内部や、サイレンサー構造も含めて、排圧コントロールにかなり工夫を凝らしています。
結合部の作業。
排気漏れを最小限にするため、僕は必ず液体ガスケットを使います。エンジン結合部のガスケットとフランジにも、当然使います。
ちょっとした配慮としては、
必ずオス側(雄雌のオスです)に塗って、パイプ内部に余剰分がはみ出ないようにしています。外に出た余剰分は、気にくわなければ固まった後でいくらでも整えられますよ。
最後にコレ!バンク角への影響。
すばらしいですねぇ、タイヤとセンタースタンドの延長線上より、かなり内側で収まっています。実際、エキパイはクランクケース脇ギリギリを狙って作られています。
ココまで配慮されていれば、沈み込んでも問題なさそうです。 リアの車高を適正に戻して、わかたく的バンクセンサー(センタースタンドの事(笑))は、もういつ取り外しても大丈夫そうです。
【実走インプレ】
さて、肝心の走りの方はどうかと言うと、KITACOでちゃんと走るように取捨選択した駆動系の状態で、全く問題なくストレス無く走れます。特にマイナスを感じる要素もありませんでした。音質に関しても、
ペケペケ音はほとんど無く、良い音を作り上げていますね。個人的には、バッフル無しが単なる爆音ではなく、重低音をしっかり感じる音質でお気に入りでしたが、、、、、
バッフルを外した状態でのトップエンドの雰囲気が、KITACOにかなり近い印象だったのですが、バッフルを付けた方が中回転でのトルク感がしっかりするだけでなく、不思議と高回転の力強さも増して、リミット回転までの到達が確実に早かったんですね。
そんな訳で『音質より速さ』という事で、バッフルは当然取り付けています。なにはともあれ、、、
結果、この【DB-Rマフラー】は大満足でした♪ (^^)v
Mp-Maxさん(SP忠男を装着、詳しくは
彼のブログで)との比較走行で、目立ったマイナス要因が感じられなかった事もうれしかったッス。
現状は減速比をショート寄りにしているので、今後は減速比をロング方向にシフトして、どれくらいまでストレス無しに走れるか&最高速が伸びるかもチェックしてみるつもりです。
ところで、トップエンドの雰囲気から察するに、KITACOは抜け過ぎているのかも?ですね。。。
KITACOの高回転寄りの印象は、”寄り過ぎ”なのかも。ボアアップなどで排気量を上げている場合は、良い方向に出るかもしれません。
とまあ、こんな感じで、
後悔を感じる面が皆無という、すばらしいお買い物をした気分です。
トルク感がしっかり欲しいけど、SP忠男はちょっと高いと感じる方で、デザイン的に嫌いじゃなければ、
僕としては自信を持ってお勧めできるマフラーでした。
【追記】参考までに定価49,350円。僕は1割引+年末年始セール1割引で、39,900円程で購入。