とりあえず、過去ログもご参照下さいませ。
● 『MFR PCX用スポーツプーリーキット : その1』 インプレと初期セット
● 『MFR PCX用スポーツプーリーキット : その2』 組み付け注意点
● (参考)MFRプーリー関連の不安要素について(参考)
さて、装着してから2ヶ月少々、使い続ける中で気付いた事や、他のユーザさんの状況なども踏まえて、ある程度の情報整理をしておきますね。
『その1』で触れた通り、パーツライフという点で少し注意点も感じています。走行特性的には、当初の評価通りとても良好ですので、その点は文句なしです。なので、あえてマイナス要因として、少なくとも僕が感じるだけの事を書いておきますので、参考までに意識は向けてみて下さいね。
ちょっと長いです。ご勘弁を。m(__)m
【 締め付けトルクの許容範囲が狭い 】
ランププレート、プーリーフェイス、共に友人知人にトラブル事例が発生しています。ただ、まったく問題なく使っている方が圧倒的に多いのも事実です。正しく組み込めていれば、常識的な社外パーツの部類だと僕は思っています。
ただ、推測も含めての話ですが、確かに純正と比べると少々強度が不足しているとは思われますので、組み込みには十分注意を払った方が良いです。ただこれは、MFRに限った話ではなく、社外品を使うとき全般で言えることで、ぜひ皆さんご注意下さいませ。
特に、締め付けトルクに関しては、純正よりも許容してくれる範囲が狭いと思った方が良いと思います。締め付けトルクの不足や過多によって、トラブルに繋がり易いという事ですね。。。
フェイス側のトラブルは現物を見せて頂きましたが、どうやらVベルトの逃がしがしっかり出来ておらず、フェイスが若干斜めのまま締めこんだ様でして、そこに外径の小さいグランドアクシス向けのシム(外径21mm)が挟まっているという状況も加わってしまい、トラブルの引き金になってしまっていた様子です。シムが斜めに食い込んだ痕が付いていました。(@_@;)
単純な商品不良という状況は非常に少ないと思います。また、僕はいつもそうですが、組み込んで軽くテスト走行したら、必ず一度外して状態チェックをしています。万が一の初期不良や、不具合の危険性は、重度のトラブルになる前に、この時点で気付けるはずですよ。
例えば、J.COSTAのハウジング(ランププレートの部分)が良い例です(笑)。
繰り返しますが、MFRに限らず社外パーツを信頼し過ぎないようにしましょうね。
【 純正ランププレートにご注意 】
なんだか、MFRのランププレートに不安があるという話が先走って、純正ランププレートを使っている方が多いみたいです。本音で言うと、やめた方が良いと思います。
走行特性としてはほぼ同じなのですが、純正ランププレートでしばらく走行していた方は、ことごとくウェイトローラー(以後WR)にエグれ傷が付いているそうです。これは、MFRプーリーのローラーガイド外径が大きいから、というのが原因ですね。
純正と比較すると、ローラーガイドの外径が半径で約2mm大きいため、高速域ではWRが純正よりもっと外に動いている状態になります。当初、ギリギリかな?と思っていたのですが、結果的にはWRとランププレートの接点が僅かに足りないようで、ランププレートの先端角にWRが押しあたる状態になってしまいます。
なので、MFRのランププレートは基本形状が純正と同じでも、先端を丸くして、極力、エグれ傷が付きにくいように対処はされています。それでも、微妙な個体差によって、エグれ傷は付いてしまうかも知れません。本当は、もっと大きいランププレートで設計すべきだと思いますけどね。この点は、MFRプーリーキットに不満を感じる部分です。
なんにせよ、WRへの攻撃性という点で純正ランププレートはやめた方が良い、という事です。
クランク軸の座面が荒れていたら研磨して、きちんと適正トルクを掛けて取り付ければ、まず問題ないですから、素直にキット付属のランププレートを使う事をお勧めします。それがやっぱり不安なら、MFRのプーリーは使わない方が良いですよ。
参考までに、おまけ話。
こんな話がここ2ヶ月ほど、よく耳に入ってきていたので、僕の車両のダメダメなクランク軸受け座面を、本気で研磨してみました。凸を極力均して、凹は多少残りましたが可能な限り平面に。
そして、ランププレート側も、今一度磨いて、さあ、どうなる!?
・・・・・まったく擦動しなくなりました。(@_@;) ビックリ
きちんと面圧かかれば、滑らないみたいです。さっさと本気で研磨しておけば良かった・・・orz
たぶん、0.1~0.2mmくらい削られたと思うので、シムも沢山入れられるわ~(笑)
【 硬いセンタースプリングの弊害? 】
これは、まだ何とも言えません。ダイノジェットで計測する限り、常識的な駆動損失程度みたいなので、もしかしたら気にするレベルではないかも知れませんね。ただ、純正と比べたらVベルトへの攻撃性が強いのは確実なので、定期的なチェックは怠らないように、気をつけてくださいませ。
以上、あえて苦言をまとめておきました。皆さんの判断材料として役に立てば幸いです。m(__)m
※ みんカラで頂いているコメントへのリンク ※
0 件のコメント:
コメントを投稿