昨日お伝えしたポリーニちゃん。ウェイトローラーが9個あるので、これからは通称『ポリ9』と呼んであげて下さいな(NKG命名)。(^_^;)
さて、まずはそのポリ9、独特のポイントが沢山ありますので、その辺を紹介しておきましょう。世界中に目を向ければ、似たようなシステムはあるかもしれませんが、少なくとも2011年9月現在、僕が知っているPCX向け製品の中で、という前提でございます。
● ウェイトローラーが9個
異なる重さを組み合わせ易いというセッティング幅もメリットの1つでしょうが、ローラー1個あたりの負担が少ない、というのがより大きなメリットかな。J.COSTAの様に特殊形状ではないので、純粋に一般的な6ローラーシステムより安定稼動が期待できる、と考えて間違いないでしょう。
ちなみに、ウェイトローラーサイズは【 20mm×12mm 】。。。。。シグナスと一緒だわ。
セーフ!!!日本で普通に入手できますぅ~ ♪ セッティング変更問題なし!
● グリス充填式スライダー(プーリーボス)
これは、僕の知る限りpolini独自なのかな?ポリ9さんも当然同じシステムです。上記写真で、トルクカムの様にシールがあるのが解りますでしょうか?中にグリスを充填します。たぶん、熱を持ったときに安定稼動させる狙いでしょうかね、かなり硬いグリスがセットになっています。
ただ、このシール、国内で交換部品を調達できるかな?ちょっと心配。サイズを調べてみます。
● プーリー外径 125mm (@_@;)
デカ過ぎというくらいデカイ(爆)。ちゃんと使えるように、Vベルト面は14度(純正は15度)で設計されています。デカイだけで、まったく使い切れないKITACOプーリー(15度)とは違いますね (^_^;) 。まあでも、さすがに外径ギリギリ目一杯までは使えないでしょうね。Vベルトが千切れそうです(笑)。
しかし、現在最大の大きさである事は間違いなし。非常にワイドレンジな設計です。
ただ、残念ながら、ドライブプーリーフェイスは純正(117mm/15度)流用です。この大きさで作るなら、適合するフェイスも作って同梱してほしかったなあ~。
お、そういえばKITACOが120mmフェイス(15度)だ。
おお!そういえばJOSHO1が14度フェイス(118mm)だ。
色々と組み合わせてみちゃうかな~♪ (^-^)
● プーリーボス突出量 16.7mm
ほとんどシム要らずの寸法です。J.COSTAが16.3mm、マロッシが16.5mm、ヨーロッパ系のプーリーは、ゼロ発進の重要性と最高速の両立を、かなり意識して作るようですね。良い事です ♪
参考までに、PCX純正のプーリーボス突出量は14mmです。
厳密には、Vベルト面中心の削りこみ形状等も絡むので、一概に突出量だけで良し悪しは語れませんが、少なくともプーリーの稼動量が大きいことは間違いないです。ちゃんと、この稼動量を有効活用できるように、WR転動面も作られていますよ。あ、これはマロッシも同様です。
しかも、ポリ9さんの場合は、これだけの稼動量を確保しつつ、ボスの全長は純正と同じ47.5mm。J.COSTAは50mm、マロッシは48.8mm、参考までにJOSHO1は49.5mm。
つまりですね、Vベルトのセンターをドリブン側と揃えるという観点で言うと、1等賞です♪
かなりプーリーそのものに横幅を、薄くコンパクトに設計していますね。すばらしい~。
とりあえず、こんなところかな。実はポリ9さん、重要ポイントの数値が一番優れています。これで変速特性が良好だったら・・・、ん~、ますます走らせるのが楽しみになってきました。(^.^)
色々と寸法も書きましたが、これらは近いうちにプーリーごとの比較で、ちゃんと一覧表にしてまとめる予定なので、興味ある方は少々お待ちくださいね。
※ みんカラで頂いているコメントへのリンク ※
むお!いいですね。コレ・・・
返信削除しかも写真を見た所、加工出来る余力も残してある所がとってもステキ(爆)
> ソムタムさん
返信削除少なくとも、16.7mmの稼動量は、問題なく使い切ってフェイスタッチまで動けるローラーガイドですよ。その点に関しては加工不要と思えるくらい。
ただ、そこまでのストロークを使いきれるかは別問題なので、ちょいと検証してみます。