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2011年1月23日日曜日

J.COSTAトランスバーサルバリエーターのレポート

昨日のブログにUPしました通り、表題のバリエーターを取り付けました。ネット上では、かなり話題になっていて注目されているようですね。モノ自体は単純にドライブプーリーassyでの交換なので、作業そのものは特に難しくはありませんが、ちょっと気になった点やオモシロポイント、実走行でのファーストインプレッションなどをまとめてみます。


● 取付時の注意点
拡大してよ~く見てみて下さい。ウェイトスティック(と言うそうです)に成型バリが結構残っています。スライドするパーツなだけに、このバリは取っておきたいところです。
僕は、1000番のサンドペーパーで角を優しく撫でる様にしてバリ取りしました。左がビフォー、右がアフターです。この際、決して削る勢いでやらないことです。重量が大きく狂ったら、身も蓋もないですから。。。(^^ゞ
● オモシロポイントその1
【左:J.COSTA】【中:純正】【右:エンディランスショート】と並べてみました。長いですねー、J.COSTA!ついでに太い。専用品なので、プーリーボスの流用は無理です。ちなみに+2.4mm!ッス。
以前、僕が測ったドライブプーリーフェイスとケースカバーのクリアランスギリギリまで、外にオフセットされています(純正比)。プーリースライド量の増加も狙っていますな、これは。
上記のポイントにより、ドライブ側でしっかりとベルトが落としこまれているので、ドリブン側の外周めいっぱいまでベルトがきています。一度でも駆動系を開けた事のある人なら、純正との違いが解るかと思います。
発進~低速は、間違いなく純正よりショートレシオに振られていますね。
● オモシロポイントその2
ちょっと見づらいですが、J.COSTAの方がプーリー面の角度が浅いのがわかりますかね?外周部で1.0mmほど高さが違います。予想に反して、プーリー外径は同様だったのですが、同じスライド量でも、Vベルトがノーマルプーリーより外側へ押し出される事で、中速~高速では純正よりロングレシオに振っていそうです。

これが純正プーリー。
内外の落差が、ざっと12mmというところ。

こちらが、J.COSTAトランスバーサルバリエーター。
落差が11mm程度なのが確認できますか?

ちなみに、内側のプーリー傾斜も純正より1mmほど内側から付いていますので、かなり浅い角度であります。
こうして、オモシロポイントを複合してみると、純正よりショートレシオで発進し、純正よりロングレシオで高速を引っ張るというコンセプトが見えてきます。



さてさて、では実際の走りはどうだったのか!?
(速度表記は全部メーター読みです)


【発進~低速】僕はクラッチも変えているので、より強く感じたのでしょうが、かなり速いです。一時的に7,500~7,600rpmあたりまで回転上昇した後に少し回転が下がって変速域に入っていきます。ちょっと無理すればウィリーできそう。こんどチャレンジするぅ~~♪

【中速】今回はJ.COSTAの基本を掴もうと思い、クラッチセンタースプリングを純正に戻して装着しました。変速域の回転推移と加速感については、70~80km/hあたりまでは特に独特な雰囲気は感じませんでしたが、80km/h前後から100km/hを越すあたりまでは、全体をショートに振っていた以前の仕様よりも速いと感じます。ドライブ側のお仕事の仕方が変わったのが、このあたりに影響しているのかな?まあ、とにかく結果として速度の乗りが良いのは確かです。
また、全開加速時と定速走行時の回転数落差が、Dr.プーリー仕様よりも大きく感じます。これはTNPに大きく影響しそうです。
唯一残念に感じたのは、中速域での再加速のレスポンスが少々鈍く感じる事。これは、クラッチセンタースプリングで、他の部分に悪影響が出ないなら解決できるかも、です。

【高速】こーれーはー!!相当なロングレシオに振られています。125ccのままだと、下り坂か、体重がかなり軽い人じゃないとリミットまで回らないんじゃないかなあ。。。純正比較で言うと、110km/h付近で500rpm近く低い回転を使っています。ボアアップ等で、もっとパワーが出ないと回しきれなそうですね。ただ、こちらも高速巡航のTNPには効果ありそう。
とはいえ、最高速は早速テストコースで試さないとな。(笑)

【変速特性の考察】純正プーリーだと、軽いウェイトローラーでも90~100km/hでお仕事終了して、あとは回転上昇という状況でしたが、どうやらトランスバーサルバリエーターは110km/h近くまでお仕事をしているようです。このあたりが、高速域の速度の乗りの良さに繋がっているような??
まだ、しっかりと回転数チェックをしていないので、このあたりは改めて考えたいですね。


以上、こんな感じがJ.COSTAトランスバーサルバリエーターの第一印象でした。モノとしては、相当良くできたドライブassyだと感じました。確かに高いですが、高いなりの満足は得られると思います。僕個人の意見としては、『悩んだら、買え!!』 と言ってあげたい(笑)

変速特性は好みもあるので一概に良し悪し語れませんが、僕は【クラッチセンタースプリング強化】【ウェイトスティックを軽いものに変更】を近々にやってみる予定です。


最後に、見事なまでにワイドレシオ化を実現しているJ.COSTAに感動した勢いで、適当にグラフ作ってみちゃった。(^^ゞ 概ねの傾向として、参考にして下さい。m(__)m

11 件のコメント:

  1. 魅力的なパーツです。

    わかたくさんのブログを拝見していると、「なるべくノーマルで乗ろう」と思ってた私がどこかに行ってしまいそうです。
    いや、逝ってしまいました。

    こんどご教授おねがいします。

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  2. いや~、なかなか良さそうですね~。

    ちょっと高速域でのパワーが無いと回し切れないっていうのが気になります。
    某テストコースでのチェックもひじょ~に気になります(笑)
    ちなみに僕は某テストコースで2回焼きつき起こしてます。・゚゚・(>_<)・゚゚・。

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  3. レポートがすばらしいですねー
    自分も書こうか悩みましたがわかたくさんのレポートを
    紹介させていただきます

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  4. 御世話になります。次から次へのカスタム。素晴らしいです!羨ましいです!わかたくさん・・・しばらくしたら、もう一台PCXが買える位の投資額になるのでは?(笑)最高速って、加速重視に振ってしまうと115km/h?なのでしょうか?当方、先日、非公道で最高速チャレンジ・・・タイトルクカム+14gWR+KITACO強化センタースプリング+強化クラッチスプリング+MORIWAKIマフラーで102km/hで頭打ちの感じになり、徐々に伸びている途中でコースエンド。ちなみにセンタースタンド辺り(多分エンジン内部)で、ギャリッって音がたまにします。

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  5. わかたくさん
    いやいや、お見事なレポート、ありがとうございます
    変速特性グラフで見ますとTop側でおおよそ10%強、ハイレシオになっているようですね 相当なものです
    Low側はクラッチの滑りと変速がつながってしまっていて、レシオはよく判らないですが、わかたくさんの体感と、ボス+2.4mmからすると、こちらも10%くらいは振れているのでしょうか
    トータルレシオで20%もワイドレシオ化するとしたら、マニュアルミッションなら3速が5速になるようなものです
    中速の「抜け」は、ドリブン側の推力不足だと思います 本来はトルクカム形状でチューニングするのがよいのでしょうが、はすでにストレート形状なので、センタースプリングのイニシャルを少しあげるなりでよくなるかもしれません
    いづれにしろ、これでベルトが切れなければ、相当効果的なチューンと言えそうですね

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  6. > こみわたさん
    仕事さえ絡んでいなければ、昼間でも深夜でも出っ張りますよ ♪
    遠慮なく連絡下さいねぇ~ (^_^)

    > ソムタムさん
    ちょっとロングに振りすぎている感じなんですよね。もうちょっと色々チャレンジしてみますので!、、、焼き付かない程度にね ( ̄▽ ̄;)

    > オカピーさん
    書いているうちにテンション上がって、いっぱい書いちゃった (^_^;) まだまだ続編いきますよん。

    > のぶさん
    エンジンの音って、大丈夫っすか!?よくチェックしてみた方が・・・(汗)
    最高速はいろんな要素が絡むので、一概には言えないッスねぇ(^_^;)

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  7. > zookさん
    あぁ、やろうとしている事をそんなに先読み~(笑)
    センタースプリングでボチボチ改善されると思うんですよね。何はともあれ、やってみてナンボっすよ。(^-^ゞ

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  8. ふむ・・さらにわかたくレポートを熟読!
      プーリー径は同じだが、角度が違うとな?
    わかたくさんのおかげで、J.COSTAの秘密がかなり見えてきましたね
    プーリー角度が違うって・・ふつうはこんなことやらないですよね 確かに同じスペースで可動プーリーの作動範囲を広げられるけど、オリジナルのベルトの角度とずれてしまう
    それだと、ベルトが部分当たりになってスリップしてしまうか、ベルトが早期磨耗してしまう
    でも、わかたくさんテスト走行では、少なくともスリップはしていなさそうです
    ベルトの上部(基布のある、ツルツルの方)近くには、ナイロン繊維が入っていて、剛性が高いことをJ.COSTAは読みきっているのでしょう 理論的ではないが、現実的
    接触部がベルトの上部に移ることで、プーリー外径寸法は同じでも、実質的に径アップとなっているかもしれません
    メーカーが怖くて、安全に振っているそのスキマを見事に突いていると言えます
    こういうノウハウって、レースっぽいですよね
    J.COSTAってレース屋さんなのかな・・魂感じるよなあ
    昔からスペインってこういうの得意ですね 理論より実践です 速くなれば良いんです すぐ壊れなければ良いんです 物の特性さえわかって居れば、壊れる前にメンテすれば良いんです 工夫と努力ですよ 人より速く走るって、そういうコトでしょ?
    やりますねえー

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  9. 詳しいくてわかりやすいですね。私はシグナスで体験済みでしたが、これすげ~って思いました。
    僕は、アレをする予定なので、そっちにお金を回すので買えません(涙)

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  10. さすがわかたくさんですね!!
    とても解りやすいインプレで改めて参考になります!

    あと自分は出し切れてないので最高速の件が気になります。

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  11. > zookさん
    プーリーフェイス角度とVベルト角度、どこまでの差異は許容範囲内かというのは、色々と試作を重ねているメーカーさんなら掴んでいるんでしょうね。自分では出来ないけど。(^_^;)
    ただ、もっと馬力がないとせっかくの高速側レシオがもったいないなあ、、、馬力かあ、、、フフフ ( ̄+ー ̄)キラーン

    > ホベルトさん
    あざーす!ヘソクリ持ち出して、アレもコレもやっちまう!って訳には、さすがに行きませんよね(^^ゞ

    > 紫川さん
    同じプーリーだもんね♪お友達、お友達、(^-^)
    好き勝手に書いているだけです、参考になりそうな所だけ、適当に拾ってやって頂ければ幸いですわ。

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