Vマチックの構造がうんたらかんたら・・・という解説は、ググればいくらでも出てきますので、ここでは省略させていただきますが、じゃあ、PCXはどうなのよ、という固有の話を少々。
まず、Vマチックの構造自体は一般的なもので、なんら特殊なことはありません。過去の駆動系ラベルをすべて読むのは大変ですので、とりあえず要点だけまとめてみましょ。
また、その他の気付きも含めて考えてみると、面白い推測ができます。
【WRを2/3まで軽く(12g)しても、ドライブプーリーは押し出しきっている】
まず最初に、ウェイトローラーを色々と換えて到達した結論がこれ。純正WR18gでも、15gでも、12gでも、到達する最高速度(回転数も同じ)はまったく同じです。これは事実として検証しているので、間違いありません。10gや9gでも同じかは今後検証しますが、まずこれを念頭において、話を進めていきましょう。
【プーリーボスの全長変更は顕著に差が現れる】
これは、やり過ぎるとVベルトの中心線がドライブ側とドリブン側でずれてしまうので、Vベルトの負担が上がってしまいます。まあでも前後1mm強程度は許してもらいましょう(笑)
変更したらしただけ、単純に差がでます。ここで、キーワードとして抑えておきたいのが、短くすれば最高速度が上がった事と、長くすれば発進加速回転数が上がった事。当たり前の事なのですが、それが結果として現れているというのが重要。これも事実検証済。
【3mm短いベルトで到達する最高速が上がる】 ⇒ MyplanMaxさんブログ(1/2投稿)参照
KN企画のベルトに交換したMyplanMaxさんのおかげで、こんな事実も確認できました。ベルト幅も微妙に違います(内側が若干幅広、外側が若干幅狭)が、それは後で再度触れるとして、ここでのキーワードは、ベルトの変更だけで単純に最高速向上に繋がっている、という事。
さて、あまり長くなるのも頭痛い(笑)というわけで、こんなところにしておきますが、ウンチク大好きな方はなんとなくお気付きかな。結論を先に言うと、PCXの駆動系は確実に余力を残して設計されているという事です。
どんなスクーターでも限界いっぱいで設計されることは少ないでしょうが、PCXも例外ではないということですね。すべてを見た訳ではないので、一般的な余力の残り方は存じ上げません。(^^ゞ
ただ、少なくともPCXは、結構な余力を残しているように感じます。
駆動系を自分で整備されている方は解ると思いますが、放熱性を考慮したとしても、もう少しドライブプーリー大きくても大丈夫そうでしょ?ついでに、純正では外周まで使い切ってもいないし。
上記のキーワードから推測されるのは、こんな事。
● 常識的な変速設定で、もっと大きいプーリーも押し出しきれる(もっとワイドレンジにできる)
● ドライブ側はもう少し落とし込めるから、稼動範囲拡げらる(変速設定アレンジしやすい)
● ドリブン側はもっと開く余力を残している。(もっと高速寄りに変速できる)
PCX開発陣の方々、もしかして相当なカスタムの可能性を狙ったんじゃないの?(笑)
なーんて勝手なことを考えられるくらい、検証結果が物語っています。そんなわけで、先日話題にしたJ.COSTAのトランスバーサルバリエーターが、キッチリ最高速を伸ばせるプーリーセッティングにしてあるという可能性も納得できるわけです。(実際に出るかどうかは別問題)
KN企画が出しているVベルト、単純に喰い付きを良くするための幅の設定に過ぎないのかもしれません。ただこれも、余力が大きいという前提で勝手な推測を展開すると、、、、
・もっとワイドレンジのドライブプーリーを作ろうとする
・外径大きくなれば、必然的にプーリーの傾斜角が若干浅くなる
・だったら、それに最適なベルトを最初から作っちゃえ~~
そんなわけないか(笑)
まあ、勝手な希望的観測としては、KN企画さんがそういうナイスなドライブプーリー開発を、すでに進めているという事も言えるわけですな。そうであってほしい!(^^ゞ
【おまけ話】
開発できる余力が大きいという仮説の元に、妄想。
KITACOさん『アレンジ幅が広すぎておいしい落とし所が決めきらん。発売遅れてごめんね』
J.COSTAさん『他の国産125より大きなプーリー作れちゃった。高くなっちゃってごめんね』
僕の知る限り『Vベルト切れた!』って話をまだ聞きませんねぇ。
これも余力が大きい事(余裕を持って設計)の証かな?
J.COSTAは単純に最高速は上げる能力は持ってるんですね~^^
返信削除自分も常々PCXの余力残してる感は感じています。
坂道等上りでリミッター効いてるんですけど、まだエンジンは余裕そうなんです。
でもJ.COSTAに変えたらもう少し押し出してベルトが上がった分最高速が伸びるんですかね?
実際その状況でリミッターは仕事しないんでしょうか?疑問ですww
ちょっと意味不明なコメントですいませんmm
この手の話は、自分は理論より直感派なんですけど(^^;
返信削除わかたくさんがショートボスを入れて、116キロと言ってたのを考えると、j.costaは それほど大きいプーリーではないのではないかと思います。
フェイス面の角度は、Vベルト角度・ドリブン面角度との兼ね合いで、そう変えられないと思ってしまいます。
おのずと最大径も決まってくるのかと思っちゃったりして(^^;
でも、数ミリで大きく変わる世界ですからね。
買って見ればハッキリしますね。
うん、買っちゃうんだろうな(笑)
わかたくさんのレポートによる余力を見ると、やはり基本設計段階でPCX150を考慮してた様に思えて仕方ないです><
返信削除純正流用のボアアップが出来れば最高なんですが・・・でも燃調の事などを考えるとエンデュランスのキットの方が安く上がりそうですし・・・^^;
もう少しパワー&トルクが欲しい今日この頃です・・・
スクーターは駆動系を考えてるときは一番難しいですね。
返信削除で、深みに嵌るとどんどん落ちていく>全然逆にセットする>ワケ分からなくなる>そして再度リセット>以下繰り返し。
でも、何回か繰り返して試行錯誤すると自分なりにベストなセットが出る。でも、それがベストなのか他のバイクより速くても答えはまだ分からない(笑)
でもスクーターのそんなとこが(・∀・)イイ!!
J.COSTAレポート楽しみにしてます!
> 柴川さん
返信削除あくまで減速比の話です、4速より5速の方が速度伸びるよね~、的な。リミッターのお仕事には何の変化もないですよ。
> Mp-Maxさん
J.COSTAはあえて実物見る前の妄想を書いてみたかっただけなので、実物見れば減速比に関する妄想はサクッと解決しちゃいます。それまでの、妄想遊びということで。(^_^;)
外側のフェイスは純正利用みたいなので、必然的にその外径が限界でしょうね。外周を目いっぱい使い切る設計に期待です。
KN企画さん妄想は、ドリブン側も開発しちゃうぜ、みたいな話も追加しちゃいましょ~(笑)
> TRUEさん
どんなにギア比をロングに持っていけても、回せなきゃ意味ないですもんね。僕もモアパワーが喉から手が出る程ホスィ・・・(-_-)
> ソムタムさん
変速域は魔物ですので、折り合いが大切っすね。とりあえずギア比のレンジが本当に広いのかをまず見てみます。(って、買う前提?(^^ゞ)
> Mp-Maxさん
返信削除書き忘れた。先日チャーンさんが紹介していた性能曲線、真偽は別として多分、実速ですよ。本当なら結構低いギア比まで移行しているということですから、、、大きいかもですよ?
( ̄ー ̄)ニヤリ
余力はありますよね。欧州では150がありますから・
返信削除> ホベルトさん
返信削除そういえば、PCX150って、正式に発売発表されたんですか?真面目に調べていないので、良くわかっていないのですが・・・(^^ゞ