『 MADMAX Racing ビッグスロットルボディ(30mm口径) 』に関して、取り付けに苦労される方が多いという事なので、なるべく悩まずに済むよう、取り付け手順をご紹介しておきます。今後取り付けされる方、すでに取り付けたけど再確認したい方、ボチボチ参考にして下さいませ。m(__)m
ただーし、申し訳ないですが初歩の初歩からブログ上で解説するのはご勘弁下さい。シートボックス外して、スロットルボディ周辺作業は少なくとも出来る事を大前提としますね。(^_^;)
あと、サービスマニュアル上の作業は、概ね出来る事も推奨、ということで。m(__)m
また、ブログの写真は、適宜拡大表示してご確認下さいませ。
では取り付け始めましょうか♪
1.純正スロットルボディの取り外しまでチャッチャと進める
写真が無くて申し訳ありませんが、まずスロットルボディ周りが作業できる状態にします。最低限だと、シートボックスを外せば大丈夫ですが、このあたりはご自身のやり易いやり方で。
その上で、『エアクリーナー』『スロットルボディ』を外しましょう。スロットルケーブルや、各種コネクターはちゃんと外しましょうね。ここまでは、サクッと作業できる事を期待します。。。(^_^;)
2.マニホールドの取り外しと交換
内径拡大したインテークマニホールドが付属しているため、その交換のために、まずインジェクタを取り外します。写真を拡大して参照してください。10mmボルト2本で取れます。
シール類は無くさないように注意しましょう。キットには付属していないので再利用します。不安な人は別途新品をご準備して下さい。
マニホールドを交換したら、インジェクタも元に戻します。
マニホールドも10mmボルト2本で外れます。①と③を、キット付属品と交換します。①に付いているスロボとのジョイントも交換です。
②と④のOリングは再利用します。こちらも、不安な人は別途新品をご準備下さいな。
また、③のインシュレータに関しては、吸気経路に微妙な段差が出来ます。ここに拘るなら、キット品は使わず純正をテーパー形状に加工して使用し、段差を極力無くしましょう。
3.スロットルボディの準備(バタフライ編)
工場出荷状態で調整済、となっているバタフライですが、こちらはあくまで某150cc車両向けの調整です。なので、125ccのPCXではアイドリング時の基準吸気量が多過ぎて、ハンチング等のアイドリング不安定を引き起こす可能性が高いです。
結果オーライで、アイドリングが不安定にならないケースもありますが、僕的には再調整しておく事をお勧めします。あ、ボアアップするなら調整不要でしょうけどね。(^^ゞ
写真は純正スロボですが、やるべき事は同じなのでご容赦下さいな。。。
ここのロックナットを緩めて、バタフライが全閉状態になるまでストッパーを緩めます。その全閉状態から、ストッパーをほんの少しだけ押し付ける状態で固定しましょう。
たぶん、初期状態から1/4回転前後は、ストッパーが緩む方向にずれている程度だと思います。
複数台見てみて、125ccならこれですべての車両が安定しています。一応これを基準だとお考え下さい。
4.スロットルボディの準備(各種センサー編)
センサーユニットとIACバルブを移植します。こちらはボルトオンなので、特に悩みは無いはずです。IACバルブの取り付けに関して、向きに注意する程度かな?
ただ、脱着にトルクスレンチが必要なので、こちらは準備が必要です。僕は写真に写っているデイトナのセットを使っています。ご参考までに。
m(__)m
5.スロットルボディの取り付け
さて、これでやっとスロットルボディが取り付けられます。アクセルワイヤーに関しては、エンジンハンガーのホルダ(写真参照)から抜いて、写真の様に取り回すのが無難かな?と、思います。
こちらもルールは無いので、あくまでも参考という事で、よろしくです。また、ほとんどの場合、スロボ側のホルダの調整が必要(後述します)になるので、ここでは仮止めで十分です。
各種センサーも、ここでしっかり接続しましょう。
6.スロットルポジションセンサーのリセット
スロボの脱着作業後は、必ずこの作業を行います。スロットル開度ゼロのポイントを適正にするためですね。この作業は、サービスマニュアルを見て実施してください。と、言って終わりにしたいところなのですが、、、持っていない人のために、多少は補足しますです。(^_^;)
基本的な作業は、以下の写真を拡大して読んで下さいませ。
短絡できる線を2本準備します。サービスマニュアル上、SCSカプラとなっているところは、【茶】と【青/緑】を短絡させればOKです。
もう1本の短絡線で、リセット作業を行いますが、水温センサーのカプラを抜く時に、ハーネスを苛めないように注意してください。決して無理に引っ張らないように。。。m(__)m
7.スロットルワイヤーホルダの調整 or 加工
ここが一番、車両によって状況が違うところです。ローダウンやロンホイをしている車両なら、ほぼボルトオンで装着できたりしますが、車高を上げ気味だとポン付けが厳しくなります。どのように厳しいのかと言うと、、、
写真をご覧下さい、僕のように車高を上げていると、エンジン角度の問題から、このキットのスロットルワイヤーホルダでは、シートボックスの下部に干渉します。車両によってはギリギリだったりしますが、不安を感じるならここは調整が必要です。
MAX低くすると、僕の車高(340mm長のリアショック)でも、スカスカのクリアランスが確保できます。まあ、ここまでやらなくても良いですが、とにかく目的は、
『スロットルワイヤーの突起を低くする事』
なので、やり方は自由です。とはいえ、一例として紹介しておきますね。
① 写真手前側の取り付けボルト部にカラーを入れて、ホルダーの角度を寝かせてます。僕は、8mmカラー&ホルダー形状加工してガッツリ寝かせましたが、あくまでMAX寝かせのため、ですw
ワッシャー等で2~3mm程度のカサ上げなら、ホルダーの加工無しで取り付けられます。それ以上となると、ホルダーの長穴加工などが必要になるでしょう。ご自身の車両状態と相談しながら、調整作業してみて下さい。
② MAX低くする場合、下側のハーネスのホルダも曲げて低くする必要があります。スロットルワイヤーがモロに当たるのでね (^^ゞ
形状は上の写真でご確認下さい。
結果、僕の場合はモーマンタイです。加工したホルダの形状は、上の写真と合わせて、この写真もご参照下さいませ。m(__)m
さ、ここまで来れば後もう少し!残すはエアクリーナーでございます!!ふぁい ♪
8.エアクリ側の交換作業
キットに入っているものは写真の通りです。あ、ホースバンドまでは写していませんが、それらは取り付けて当然、という事でご理解を~。
さて、これらを純正のエアクリボックスに取り付ける訳ですが、純正のゴム製のコネクションチューブをまず取り外します。車両によっては、エアクリボックスとの接続部にボンドがグッチョリと付いていますが、気合でもぎ取っちゃいましょう(笑)
① まず先にジョイントのゴムをはめます。かなりキツいですが、しっかりと溝にはめて行けば②の状態になります。
③ ここにキットのコネクションチューブを入れますが、2次エア防止のため、かなりキツいので頑張って挿入しましょう。(^_^;)
まず、ヤスリ等でバリを取ります。そうしないとジョイントのゴムを引き千切っちゃうかも、です。また、シリコンスプレー等を塗った方が入れやすいですね。硬いですが気合で押し込みましょう。
しつこいようですが、ホースバンドの閉め忘れには十分ご注意下さい。m(__)m
9.試運転
手間を避けるために、エアクリーナーまで取り付けたら、一度エンジンを始動してみて下さい。最初に少し乱れるかも知れませんが、軽くアクセルを何度かスナップさせて、1,700rpm前後でアイドリングが安定すれば、まあ概ね大丈夫です ♪
もし駄目だったら、、、頑張ってトラブルシューティングするしかないっす!(>_<) ヒイィィーーー!!
・・・・・そうならないように、キッチリ組み込みましょうね。(^_^;)
10.完成
さて、アイドリング確認も出来たら、シートボックス等を元に戻して、完成でございます ♪
全域でトルクがひと周り、、、いや、ふた周りくらい盛られた感覚を楽しめますよ。(^-^)
インプレッションは、少なくとも僕の周りで装着した全員が速くなっているという事実で、ご理解頂けるのではないか、と、思います。
装着済のそこのあなた!出来ればインプレッションをコメントで下さいな (^_^;)
ぼくはもう、取り付け指南書を書いてヘトヘトです・・・(笑)
そして、最後まで読んでくれた方に朗報です。
まもなく再販決定!通販ページを要チェック (^-^)
※ みんカラで頂いているコメントへのリンク ※
はい!僕も装着しております!(笑)
返信削除非常に詳しい説明有難う御座います!
インプレですが・・・
一緒にフルチューンしちゃったのでわかりません!www
今日半年振り位に自分のPCXに乗りましたが、めっちゃ速かったです(笑)
道が細かったのでちょっとビビリミッター掛かっちゃいましたorz
コメントありがとうございます!(笑)
削除僕もレース用エンジンに装着しちゃったので、適切なインプレができません(^_^;) 記憶の限りでは、単純に速くなって笑えましたw
ビビリミッター掛かるくらいのキット、早く発売して下さいね(´▽`)ワクワク